その他の資格
無人航空機操縦士とは?
無人航空機操縦士は、国土交通省が航空法に基づいて認定する国家資格で、ドローン(無人航空機)を安全かつ適切に飛行させるための知識・技能を証明する制度です。
従来は民間講習のみで操縦者を育成してきましたが、事故増加や飛行ルールの高度化を背景に、2022年より国家資格として整備されました。
資格は1等(最上位)/2等(一般向け)で構成され、特に1等はレベル4飛行(有人地帯上空・補助者なし)を行うための必須資格です。測量・点検・物流などの現場で国家資格取得が急速に進んでおり、ドローン業務への信頼性を高める上でも重要な資格となっています。
無人航空機操縦士の試験概要
| 根拠法令 | 航空法(無人航空機の飛行ルール・技能証明制度)に基づく国家資格。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省 航空局(JCAB) |
| 区分 | 1等操縦士:有人地帯での補助者なし飛行(レベル4)が可能。 2等操縦士:基本的な業務飛行(レベル1〜3)が可能。 |
| 受験資格 | 年齢16歳以上。 指定講習機関での技能講習修了、または独学での技能経験が必要。 |
| 試験内容 | 筆記:航空法規、気象、電波、運航管理、機体構造、安全管理 実技:基本操作、緊急操作、異常事態対応、目視外飛行など |
| 試験方式 | 筆記試験+実技試験(講習機関修了で一部免除あり) |
| 合格率 | 概ね60〜80%(講習経由の場合はさらに高い) |
| 更新 | 3年ごとに技能確認(更新講習) |
無人航空機操縦士のQ&A
Q. 国家資格がないとドローンは飛ばせない?
A. レベル1〜3(人のいない場所での飛行)は資格なしでも可能です。ただし業務で飛ばす場合、資格保持者を求められるケースが増えています。
Q. 1等と2等の違いは?
A. 1等は「有人地帯で補助者なし飛行(レベル4)」が可能な最上位資格。2等は一般的な点検・撮影業務向けです。
Q. 受験は独学でもできる?
A. 可能ですが実技難度が高く、通常は指定講習機関での受講が推奨されます。
Q. 需要は増えている?
A. インフラ点検・測量・災害調査・物流などで利用が急速に拡大中。資格者の求人も増えています。
無人航空機操縦士が必要な職業・あると有利な職業
◆ 必ず必要な職業
- ドローン操縦士(レベル4飛行を担当する場合)
◆ あると有利な職業
- 測量士・測量スタッフ
- 林業作業員(空撮調査)
- 災害調査スタッフ
- 不動産撮影スタッフ
- 建設現場の施工管理技士


