パソコン・テクノロジーの仕事
無線従事者(むせんじゅうじしゃ)とは?
無線従事者は、電波法に基づいて定められた国家資格で、無線設備の操作や管理に必要な専門知識・技能を証明するものです。 資格は「第一級陸上無線技術士」や「第二級海上特殊無線技士」「アマチュア無線技士」など多岐にわたり、用途や従事する業務によって区分が分かれています。 携帯電話基地局の管理、放送局の技術部門、航空無線、船舶通信、さらには趣味のアマチュア無線まで、幅広い分野で必要とされる資格です。
近年はドローン操縦やIoT機器の普及など、新たな分野でも無線通信の専門知識が求められています。社会の通信インフラを支えるだけでなく、技術革新に対応できる柔軟性も重視される資格といえます。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: パソコン・テクノロジー
- 想定学習時間: 区分によって100時間〜1,000時間以上
- 対象者: 通信・放送業界、航空・海運業界、電波利用分野で働きたい人
受験概要
実施団体 | 総務省(試験は公益財団法人 日本無線協会が実施) |
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受験資格 | 資格区分ごとに異なる(多くは年齢・学歴不問) |
試験日程 | 年2〜3回(区分により異なる) |
試験方式 | 筆記試験(マークシート・記述)、一部は実技あり |
試験科目 | 区分により異なるが、主に以下: 無線工学 法規(電波法・関係規則) 無線設備操作実務 |
合格基準 | 各科目60点以上(総合合格基準あり) |
受験料 | 5,000円〜9,200円(区分によって異なる) |
合格率 | 第一級陸上無線技術士:約10%前後(令和5年度) 第二級海上特殊無線技士:約50%前後(令和5年度) アマチュア無線技士(4級):約60%前後(令和5年度) ※出典:総務省・日本無線協会「無線従事者国家試験結果(令和5年度)」 |
無線従事者を取るために必要なこと
- 基礎知識の習得: 電気通信・電波に関する物理・工学知識を理解する
- 法規対策: 電波法や無線局運用規則を暗記・理解する
- 過去問演習: 区分ごとに出題傾向が安定しており、過去問対策が有効
- 講習会の活用: 一部の区分では「養成課程講習会」を受講すれば試験免除で資格取得可能
無線従事者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 無線技術者:放送局や通信会社で設備操作に必須
- 航空無線オペレーター:航空機の無線設備操作に必須
- 船舶通信士:船舶での通信業務に必須
公式情報/出典
- 総務省「無線従事者制度概要」
- 日本無線協会「無線従事者国家試験案内(令和6年度)」
- 日本無線協会「無線従事者国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️〜⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ (区分により異なる)
※難易度は合格率・学習時間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。