作業療法士(さぎょうりょうほうし)

医療・ケア
医療とケアの仕事

作業療法士(さぎょうりょうほうし)とは?

作業療法士は、「理学療法士及び作業療法士法」に基づく国家資格で、心身に障害を持つ人に対して日常生活や社会復帰に向けたリハビリテーションを行う専門職です。 料理・着替え・学習・就労訓練など、生活に直結する活動を通じて自立を支援し、精神疾患や発達障害のある人への支援も重要な役割となります。 理学療法士が「体の機能回復」に重点を置くのに対し、作業療法士は「生活動作の回復」に特化しています。

作業療法士は、子どもから高齢者まで幅広い年代を対象に、年齢や障害の特性に応じた支援を行います。発達障害を持つ子どもには遊びを通じた訓練を取り入れ、高齢者には認知症予防や生活リズムの安定を目的としたプログラムを提供します。また、病院だけでなく、福祉施設や在宅医療の現場でも活躍できる点が特徴です。社会参加を促し、その人らしい生活を取り戻すための重要な役割を果たす専門職として、今後ますます需要が高まっています。

  • 資格の種類: 国家資格
  • 分野カテゴリ: 医療・ケア
  • 対象者: リハビリや福祉分野に関心がある人、生活支援に携わりたい人

試験概要

実施団体厚生労働省
受験資格作業療法士養成施設(大学・専門学校等、3年以上)を卒業した者
試験日程年1回(2月頃)
試験方式筆記試験(マークシート方式)
試験科目解剖学・生理学・運動学 臨床医学(内科・外科・精神科など) 作業療法評価学 日常生活活動・作業療法技術論 関係法規
合格率約82%(令和5年度:受験者6,196人/合格者5,079人)
※出典:厚生労働省「作業療法士国家試験結果(令和5年度)」
受験料30,000円前後

作業療法士になるために必要なこと

  1. 養成課程修了: 大学や専門学校で作業療法学を3年以上学ぶ
  2. 国家試験合格: 厚生労働省が実施する作業療法士国家試験に合格
  3. 登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、作業療法士免許証が交付
  4. キャリア形成: 医療機関、福祉施設、就労支援機関などで経験を積む

作業療法士が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「作業療法士国家試験」
  • 厚生労働省「作業療法士国家試験結果(令和5年度)」

難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習期間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。

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