赤十字救急法救急員(せきじゅうじきゅうきゅうほうきゅうきゅういん)

医療・ケア
医療とケアの仕事

赤十字救急法救急員とは?

赤十字救急法救急員は、日本赤十字社が実施する民間の講習修了資格で、けがや急病への応急手当を体系的に学べる実技中心の資格です。心肺蘇生(CPR)、AEDの使用、止血法、骨折時の対応など、現場で即役立つ“応急処置のスキル”を習得できます。医療現場だけでなく、学校・福祉施設・スポーツ現場・一般企業でも役立つ安全管理の基礎資格として広く認知されています。

講習は実技比率が高く、受講者が自分の手で処置方法を体験しながら学ぶ点が特徴です。事故・災害・急病の初期対応は、生死や後遺症に直結します。救急法救急員は、もしもの時に“最初の一手が打てる人材”として、現場の安全力向上に大きく貢献できます。

国家資格ではありませんが、赤十字ブランドによる信頼性が高く、学校・保育・介護・スポーツ業界など、対人サービスに携わる人のスキルアップ資格として非常に人気があります。

赤十字救急法救急員の試験概要

根拠法令なし(民間の講習修了資格)。
日本赤十字社が独自に実施する応急手当の認定制度。
主催日本赤十字社。
種類・救急法救急員(基礎講習+救急員養成講習)
・さらに上位に「指導員資格」を用意
受験(受講)資格15歳以上であれば受講可能。
医療知識・経験は不要。
講習内容・心肺蘇生(CPR)
・AEDの使用手順
・止血法・包帯法
・骨折・脱臼の応急処置
・気道異物除去
・けが・やけど・熱中症の対応
・搬送法
講習時間約12〜15時間(地域支部により差あり)。
2〜3日間で修了するケースが多い。
修了試験・筆記試験(基礎知識)
・実技評価(CPR・止血・搬送など)
難易度講習参加者の多くが修了できる内容。
実技中心のため、体験しながら覚える形式。
資格取得までの流れ(1)日赤支部で講習を申し込む
(2)基礎講習+救急員講習を受講
(3)筆記・実技試験に合格
(4)救急法救急員認定証が付与される
更新5年ごとに更新講習が必要。
最新の救急ガイドラインに合わせてアップデートが行われる。

赤十字救急法救急員に関するQ&A

Q1. 医療従事者でなくても取得できますか?

A. できます。多くは一般の学生・社会人・保育士・介護職です。

Q2. 応急手当普及員(消防)の講習とどちらが良い?

A. 普及員は消防寄り、救急法は“民間の総合応急処置”。職種に合わせて選べます。

Q3. 就職で有利になりますか?

A. 介護・保育・教育・スポーツなど、安全管理が必要な職場で評価されます。

赤十字救急法救急員が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

  • なし(民間講習資格のため必置ではない)

あると有利な職業

  • 介護職員
  • 保育士
  • スポーツ指導者
  • 学校教職員
  • 福祉施設スタッフ

公式情報/出典

  • 日本赤十字社 救急法講習
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