船内荷役作業主任者(せんないにやくさぎょうしゅにんしゃ)

運ぶ・支える
運ぶ・支える仕事

船内荷役作業主任者(せんないにやくさぎょうしゅにんしゃ)とは?

船内荷役作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、船内における荷役作業(貨物の積み込み・積み下ろし)を行う際に、安全管理を担う責任者に必要な資格です。 船内での荷役作業は、クレーンやフォークリフトを使用して重量物を扱うため、荷崩れや落下、機械の接触事故など重大な労働災害につながる危険があります。そのため、船内荷役を行う現場では主任者の選任が義務付けられています。

主任者は、作業計画の立案、荷役機械や用具の点検、作業場所の安全確認、作業員への安全教育、荷の積み付け方法や吊り荷の確認、緊急時の避難誘導などを統括します。船内は閉鎖空間であり、視界の悪さや通気の問題から事故のリスクが高く、主任者の判断力と指揮が安全確保に直結します。

この資格を取得することで、港湾荷役業、海運業、造船業など船舶を扱う現場で安全責任者として働けます。物流や国際貿易に欠かせない港湾産業において、極めて重要な役割を担う資格です。

  • 資格の種類: 国家資格
  • 分野カテゴリ: 運ぶ・支える
  • 対象者: 船内荷役に従事する作業員・港湾関連の労働者

受験概要

所管厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会)
受験資格学歴・年齢不問で誰でも受験可能。
試験内容学科試験(船内荷役方法、吊り具の使用、荷崩れ防止、安全衛生、関係法令など)
合格率約40〜50%前後
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会

船内荷役作業主任者を取るために必要なこと

  1. 基礎学習: 船内荷役の作業方法、吊り荷の安全確認、関連法令を学ぶ。
  2. 受験準備: 過去問題を解き、出題傾向を把握して学習を進める。
  3. 試験受験: 学科試験を受験し、合格後に資格取得。
  4. 主任者選任: 合格後、船内荷役を行う現場で主任者として選任され、安全管理を担う。

船内荷役作業主任者が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

あると有利な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会

難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※港湾業界や物流現場で強く求められる資格。実務経験者に有利。

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