法律とルールを守る仕事
消費生活専門相談員(しょうひせいかつせんもんそうだんいん)とは?
消費生活専門相談員は、消費者庁が所管する国家資格で、消費者からの相談を受け、問題解決に向けた助言やあっせんを行う専門職です。 消費生活センターや自治体の消費生活相談窓口で働くために必須とされ、消費者トラブルの予防や被害救済の最前線で活躍します。 2016年に創設された比較的新しい制度で、「消費生活相談員資格試験」に合格すると国家資格とともに「消費生活専門相談員資格(5年更新)」が付与されます。
近年はインターネット通販やSNSを通じた新しい消費者トラブルも増加しており、相談員には最新の知識や柔軟な対応力が求められます。地域の消費者を守る「生活のセーフティネット」として、今後さらに需要が高まる資格です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 公務員・安全
- 想定学習時間: 約300〜400時間
- 対象者: 消費者問題に関心のある社会人、地方自治体で勤務希望の人など
受験概要
実施団体 | 独立行政法人 国民生活センター(登録試験機関) |
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受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
試験日程 | 年1回(例年10月:一次、12月:二次) |
試験方式 | 一次:マークシート・論文、二次:面接(条件により二次免除あり) |
試験科目 | 消費生活相談の実務 消費者関連法令(消費者契約法、特定商取引法など) 商品・役務の安全、消費生活一般、経済知識 ほか |
合格基準 | 一次:マーク65%・論文60%目安/二次:面接評点基準あり |
受験料 | 14,300円(税込) |
合格率 | 39.7%(2024年度 最終) ※出典:国民生活センター「消費生活相談員資格試験結果」 |
消費生活専門相談員を取るために必要なこと
- 法律知識を習得: 消費者契約法、特定商取引法など関連法を重点的に学ぶ
- 相談実務の理解: 実際の相談事例を通して、対応の流れや手続きを理解する
- 過去問・模試対策: 過去数年分の問題を繰り返し解き、論文や面接に備える
- 通信講座・講習会: 国民生活センターが実施する講習会や通信教育を活用
- 直前期総仕上げ: 出題頻度の高い法律条文や事例を重点的に復習する
消費生活専門相談員が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 消費生活センタースタッフ:自治体や消費生活センターでの相談員業務に必須
あると有利な職業
- 公務員:地方自治体の生活安全課や消費者行政部門で採用に有利
公式情報/出典
- 国民生活センター「受験要項(2025年度)」
- 国民生活センター「2024年度 試験結果」
- 国民生活センター「資格制度Q&A」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習時間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。