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中小企業診断士(ちゅうしょうきぎょうしんだんし)とは?
中小企業診断士は、「中小企業支援法」に基づく国家資格で、企業の経営課題を分析し、経営改善や成長戦略の立案を支援する専門家です。
経営コンサルタント系の資格の中では唯一の国家資格であり、“企業経営のドクター”とも呼ばれます。
診断士は、財務・人事・マーケティング・生産管理・IT導入など、企業のあらゆる分野を総合的に評価し、最適な経営戦略を提案します。
中小企業庁や商工会議所、自治体の経営相談員として活動するほか、企業内で経営企画や新規事業の推進担当として活躍する人も多くいます。
また、独立してコンサルティング業を行うことも可能で、経営支援・補助金申請・事業再生などの専門的な業務を担います。
MBA(経営学修士)に並ぶ高度な経営資格としても位置づけられています。
中小企業診断士を取るために必要なこと
| 実施団体 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小企業庁所管) |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
| 試験日程 | 第1次試験:年1回(8月)/ 第2次試験:年1回(10〜12月) |
| 試験方式 | 筆記(1次・2次)+ 口述試験 |
| 試験科目 | 【1次】経済学、財務会計、企業経営理論、運営管理、法務、情報システム、中小企業経営・政策 【2次】事例問題(4科目)+ 口述試験 |
| 合格基準 | 各科目で40点以上かつ総合60%以上 |
| 受験料 | 1次:13,000円前後/2次:17,000円前後 |
| 合格率 | 約4〜5%(令和5年度:受験者約15,000人/合格者約700人) |
中小企業診断士が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:中小企業支援法(昭和38年法律第147号)
- 所管:中小企業庁(経済産業省)
- 出典:中小企業診断協会「試験要項・合格率統計」/中小企業庁「中小企業支援制度概要」


