公務員・安全を守る仕事
特殊電気工事資格者(とくしゅでんきこうじしかくしゃ)とは?
特殊電気工事資格者は、「電気工事士法」に基づく国家資格で、通常の電気工事士では扱えない特殊な高圧・特別高圧機器の工事を行うために必要な資格です。
特にビルや工場、変電設備、発電プラントなどで使用される自家用電気工作物(600Vを超える電路)を安全に施工・保守するために、専門的な知識と実務経験を持つ者が選任されます。
通常の電気工事士が担当できるのは一般住宅や小規模施設の低圧設備に限られますが、特殊電気工事資格者はそれを超える高圧・特高設備に対応可能です。
工場や商業施設の電源設備、受変電装置、配電盤などの設計・点検・改修など、より高い安全管理能力と法令遵守意識が求められます。
取得後は、企業の保安監督者や設備保守の責任者として従事するケースが多く、産業インフラを支える重要な技術職に直結します。
特殊電気工事資格者を取るために必要なこと
| 実施団体 | 経済産業省(試験実施:登録電気工事業者研修機関など) |
|---|---|
| 受験資格 | 第一種電気工事士免状の交付を受け、3年以上の実務経験を有する者など |
| 試験日程 | 随時(研修・講習方式で実施) |
| 試験方式 | 講習・筆記試験・実技確認 |
| 試験科目 | 電気理論、配電方式、接地・絶縁、保安管理、電気設備技術基準など |
| 合格基準 | 講習修了および筆記試験で一定の基準を満たすこと |
| 受験料 | 約15,000円〜20,000円(講習費を含む) |
| 合格率 | 約60〜70%(講習修了者ベース) |
特殊電気工事資格者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 電気工事士(高圧・特別高圧設備の施工を行う場合)
2. あると有利な職業
- ビルメンテナンススタッフ(大型施設の電力管理・保守)
公式情報/出典
- 根拠法令:電気工事士法(昭和58年法律第139号)
- 所管:経済産業省
- 出典:経済産業省「電気工事士法および特別講習制度概要」


