建てる・つくる仕事
水道技術管理者(すいどうぎじゅつかんりしゃ)とは?
水道技術管理者は、「水道法」に基づき、水道事業者や専用水道の設置者に配置が義務付けられている責任者です。 国家試験による免許ではなく、一定の資格(技術士・一級管工事施工管理技士・給水装置工事主任技術者など)を有する者から選任されます。 水道施設の運転・維持管理を統括し、安全で衛生的な水を継続的に供給することを担います。
水道技術管理者は、一般市民が日常的に使う水の「安全・安心」を守る最後の砦ともいえる存在です。水道施設は老朽化や地震などの自然災害による影響を受けやすく、安定供給のためには高度な管理体制が欠かせません。そのため、水質検査や設備点検の結果を踏まえて迅速に改善策を講じる判断力が求められます。また、水道事業者や自治体と連携して、災害時の応急給水や断水対策を計画・実行する役割も担っています。日常の水を当たり前に使える環境は、水道技術管理者の存在によって支えられているのです。
- 資格の種類: その他(法定配置要件/選任資格者)
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 水道事業・給排水設備管理に携わる人
水道技術管理者になるために必要なこと
- 基礎資格の取得: 技術士(上下水道部門)、一級管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者など
- 選任: 水道事業者や専用水道の設置者が、要件を満たす人を技術管理者に任命
- 責務遂行: 施設運営の管理、職員の指導、衛生管理の徹底
水道技術管理者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 水道事業体(地方公共団体や専用水道事業者)の管理責任者
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「水道法」関連資料
- 水道技術管理者の選任要件(厚生労働省告示)
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※国家試験はないが、高度な技術資格と責任が求められるため。