水道技術管理者(すいどうぎじゅつかんりしゃ)

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水道技術管理者(すいどうぎじゅつかんりしゃ)とは?

水道技術管理者は、「水道法」に基づき、水道事業者や専用水道の設置者に配置が義務付けられている責任者です。 国家試験による免許ではなく、一定の資格(技術士・一級管工事施工管理技士・給水装置工事主任技術者など)を有する者から選任されます。 水道施設の運転・維持管理を統括し、安全で衛生的な水を継続的に供給することを担います。

水道技術管理者は、一般市民が日常的に使う水の「安全・安心」を守る最後の砦ともいえる存在です。水道施設は老朽化や地震などの自然災害による影響を受けやすく、安定供給のためには高度な管理体制が欠かせません。そのため、水質検査や設備点検の結果を踏まえて迅速に改善策を講じる判断力が求められます。また、水道事業者や自治体と連携して、災害時の応急給水や断水対策を計画・実行する役割も担っています。日常の水を当たり前に使える環境は、水道技術管理者の存在によって支えられているのです。

水道技術管理者の試験概要

資格区分 その他 資格(講習修了資格)
根拠法令 水道法(昭和32年法律第177号)。
水道事業体が適切に運営されるため、必ず配置が必要な技術管理職。
所管機関 厚生労働省/指定研修機関
受講資格 ・水道事業、簡易水道事業、工業用水道事業に従事している者
・学歴や実務年数など、一定の条件あり
研修内容 水質管理、施設管理、給水装置、事故対応、衛生管理、法令など。
研修は複数日程に分かれ、総合的な水道技術の知識を学ぶ。
修了試験 研修最終日に筆記試験(択一式)
合格基準 研修内容の理解があれば合格可能。難易度はやや高め。
受講料 研修機関により異なる(例:30,000〜60,000円程度)
※公式に公開されていないため参考値
有効期限 更新不要(研修修了資格)

水道技術管理者Q&A

Q1. 水道技術管理者はどんな役割?
水道事業の「技術責任者」として、水質管理、施設管理、事故対応などを総合的に統括します。水道法で設置が義務付けられている重要ポジションです。
Q2. 未経験者でも研修を受けられる?
受けられません。水道事業体などでの勤務実績が必要です。
Q3. 国家資格ではないの?
法律に基づく「必置の技術職」ですが、区分としては国家資格ではなく「講習修了資格(法定研修)」に分類されます。
Q4. 難易度はどれくらい?
内容は専門的で難易度は中〜高。水道事業経験者なら十分に対応可能です。
Q5. どんな人に向いている?
技術系の業務経験があり、水質・設備・法令を総合的に扱う管理職を目指したい人に向いています。

水道技術管理者が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

  • 水道事業体(地方公共団体や専用水道事業者)の管理責任者

あると有利な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「水道法」関連資料
  • 水道技術管理者の選任要件(厚生労働省告示)

難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※国家試験はないが、高度な技術資格と責任が求められるため。

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