建てる・つくる仕事
玉掛技能講習修了者(たまかけぎのうこうしゅうしゅうりょうしゃ)とは?
玉掛技能講習修了者は、労働安全衛生法に基づく「法定講習修了資格」で、クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーロープやフックなどを正しく掛け外しするために必要な資格です。 建設現場、製造工場、造船、港湾、鉄鋼、物流など、あらゆる分野で重い荷を吊り上げる作業が行われており、安全な吊り作業の要となる資格です。
「玉掛け」とは、荷物を吊るためにワイヤーやチェーンをかけたり外したりする作業のこと。 一見単純に見えますが、吊り荷の重心を見極め、角度・バランス・荷重を正確に判断する高度な知識と経験が求められます。 誤った方法で玉掛けを行うと、荷崩れや転倒などの重大事故につながるため、法律で有資格者が行うことが義務付けられています。
講習では、吊り具の構造、荷重の計算、安全確認手順、合図方法、クレーン運転士との連携などを学びます。 実技では、実際に荷を吊り上げてバランスを取る練習を行い、現場で通用する技術を身につけます。 修了後は全国共通の修了証が交付され、各種クレーン作業現場に入場できるようになります。
- 資格の種類: その他(法定講習修了資格)
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 建設・製造・港湾などでクレーン吊り荷作業を行う人
受講概要
所管 | 厚生労働省(登録教習機関で実施) |
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受講資格 | 満18歳以上であれば受講可能。未経験者でも取得しやすい。 |
講習内容 | 学科(力学・安全・法令)+ 実技(玉掛け作業・合図・確認) |
受講日数 | 約3〜4日(経験者は短縮あり) |
合格率 | 修了考査形式(合格率95%以上) 出典:厚生労働省 登録教習機関資料(令和5年度) |
玉掛技能講習修了者を取るために必要なこと
- 登録教習機関で受講: 厚生労働省認定の教習所で学科・実技講習を受ける。
- 修了考査に合格: 筆記・実技に合格すると修了証が交付される。
- 現場で活用: クレーン・ホイスト・建設現場などで安全に吊り荷作業を行える。
玉掛技能講習修了者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法施行令」関連資料
- 登録教習機関(中央労働災害防止協会など)
難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※現場での実践力が重視される資格。取得後すぐに活かせる。