公務員・安全を守る仕事
特定高圧ガス取扱主任者(とくていこうあつがすとりあつかいしゅにんしゃ)とは?
特定高圧ガス取扱主任者は、「高圧ガス保安法」に基づく講習修了によって取得できる国家資格に準ずる資格で、特定の高圧ガスを安全に取り扱うための知識と技術を持つことを証明します。
工場やプラント、研究施設などで使用される高圧ガスは、漏洩や爆発の危険性があるため、法令により有資格者が現場の保安を管理しなければなりません。
この資格を持つ人は、製造・貯蔵・移動・販売などの工程で安全確保の中心的役割を担い、設備の点検、保安教育、事故防止の管理を行います。
特定高圧ガスとは、酸素・アセチレン・水素・窒素などの特に危険度が高いガスを指し、これらを扱う現場では法定配置が義務づけられています。
特定高圧ガス取扱主任者を取るために必要なこと
| 実施団体 | 都道府県知事(講習実施機関:高圧ガス保安協会など) |
|---|---|
| 受験資格 | 高圧ガス業務に関する実務経験を有する者、または関連学科修了者など |
| 試験日程 | 随時(都道府県または実施団体により異なる) |
| 試験方式 | 講習+修了試験(筆記) |
| 試験科目 | 高圧ガス保安法、化学・物理の基礎、安全装置と配管設計、事故防止および緊急対応 |
| 合格基準 | 全科目で60点以上 |
| 受講料 | 20,000円〜30,000円前後(講習機関により異なる) |
| 合格率 | 約80〜90%(講習修了試験のため高水準) |
特定高圧ガス取扱主任者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- ガス販売スタッフ(販売事業所での保安責任者)
- 高圧ガス輸送スタッフ(輸送・配送を行う事業所)
公式情報/出典
- 根拠法令:高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)
- 所管:経済産業省(産業保安グループ 保安課)
- 試験実施機関:高圧ガス保安協会(KHK)ほか
- 出典:経済産業省「高圧ガス保安法に基づく講習制度」/高圧ガス保安協会公式サイト


