薬剤師(やくざいし)

医療・ケア
医療とケアの仕事

薬剤師(やくざいし)とは?

薬剤師は、「薬剤師法」に基づく国家資格で、医薬品の調剤・供給・販売、服薬指導や医療チームへの参画などを担う専門職です。 病院や薬局での業務に加え、製薬会社や研究機関、行政機関など幅広い分野で活躍しています。 国民の健康を守る医療の重要な担い手であり、信頼性と専門性が非常に高い資格です。

薬剤師は単に医薬品を調剤するだけでなく、患者の生活や体調を総合的に考えながら薬の適正使用を支援する専門家です。近年は高齢化社会の進展により、複数の薬を服用する「ポリファーマシー」が問題視されており、薬剤師が服薬状況を確認して重複投与や副作用を防ぐ役割が一層重要になっています。また、在宅医療や地域包括ケアの現場では、医師や看護師と連携しながら患者の生活を支える活動も広がっています。さらに、新薬の研究開発や臨床試験の分野でも薬剤師が活躍しており、医療の質を高めるために欠かせない存在です。このように薬剤師は「調剤・販売」にとどまらず、公衆衛生や臨床研究、チーム医療の中核を担うなど、多方面で活躍できる資格として大きな意義を持っています。

薬剤師の試験概要

資格区分 国家資格
根拠法令 薬剤師法(昭和35年法律第146号)に基づく国家資格。
医薬品の調剤・供給、服薬指導、薬学的管理を行う専門職。
所管機関 厚生労働省
受験資格 ・薬学部6年制課程の修了
・または旧4年制+大学院等で所定カリキュラム修了
試験内容 ・医療薬学、薬理、病態・薬物治療
・法規・制度
・実務/衛生薬学 など計12科目程度
試験形式 マークシート方式(2日間の長丁場)
難易度 やや高い(合格ラインは総合65%程度)
合格率 約60〜70%(新卒は高く、既卒は低い傾向)
免許の更新 更新制度なし。
※ただし実務では「研修」「地域薬学管理」など継続学習が求められる。

薬剤師Q&A

Q1. 文系からでも薬剤師になれる?
可能。ただし大学入学時点で理系科目が必須。 大学入学後は6年間の薬学課程を修了する必要がある。
Q2. 薬剤師の主な勤務先は?
・調剤薬局
・病院薬剤部
・ドラッグストア
・製薬企業(MR・開発・品質管理)
・行政(保健所・地方自治体)
Q3. 国家試験は難しい?
医療系の中では中〜高難度。 6年間の知識を広く問うため、直前詰め込みでは厳しい。
Q4. 年収はどれくらい?
新卒で400万円前後、経験者は500〜650万円が一般的。 地方や夜勤あり病院は高めになることも。
Q5. 将来性は?
AIで仕事がなくなると言われがちだが、 「服薬指導」「在宅医療」「地域連携」など人の判断が必要な業務はむしろ重要度が増している。

薬剤師が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

あると有利な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「薬剤師国家試験」関連資料
  • 薬剤師法(昭和35年法律第146号)

難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※6年間の薬学教育を修了し、国家試験合格が必要。難易度は高め。

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