床上操作式クレーン運転技能講習修了者(ゆかじょうそうさしきくれーんうんてんぎのうこうしゅうしゅうりょうしゃ)とは?
床上操作式クレーン運転技能講習修了者は、労働安全衛生法に基づく「法定講習修了資格」で、つり上げ荷重5トン以上の床上操作式クレーンを操作する際に必ず必要な資格です。 クレーンを床上の操作ボタンや吊り下げ式のペンダントスイッチで動かすタイプが該当し、工場や倉庫、建設現場などで荷を安全に移動・積み上げる作業を担います。
この資格を取得すると、製造ラインでの重量物の搬送や、建築資材・機械部品の運搬など、さまざまな現場でクレーンを安全に操作できるようになります。 特に重量物を扱う鉄鋼・造船・機械製造・建設業などでは、資格保持者が現場の中核を担い、他の作業員への安全指導を行うケースもあります。
労働災害防止の観点からも非常に重要な資格であり、クレーン運転士免許を取得する前段階として受講する人も多いです。 講習は全国の安全衛生技術センターや労働局登録教習機関で受けられ、学科と実技の両方を修了することで資格証が交付されます。
- 資格の種類: その他(法定講習修了資格)
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 工場・建設現場などで5トン以上のクレーンを操作する人
受講概要
所管 | 厚生労働省(登録教習機関で実施) |
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受講資格 | 満18歳以上であれば誰でも受講可能。 |
講習内容 | 学科(構造・法令・力学・点検・合図法など)+ 実技(操作・点検・荷かけ・荷下ろし) |
受講日数 | 約3〜4日(学科+実技) ※経験者・免許保持者は一部免除あり |
合格率 | 修了考査形式(約95%以上) 出典:厚生労働省 登録教習機関資料(令和5年度) |
床上操作式クレーン運転技能講習修了者を取るために必要なこと
- 登録教習機関で講習受講: 厚生労働省が認定する教習所で学科・実技を受講。
- 修了考査に合格: 筆記試験・実技試験に合格すると修了証が交付される。
- 現場での活用: 製造・建設・倉庫業などで荷役・搬送業務に従事できる。
床上操作式クレーン運転技能講習修了者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法施行令」関連資料
- 登録教習機関(中央労働災害防止協会など)
難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※実技を含むが、講習修了で取得可能。現場経験者に人気。